ルビスコくんの日記

とある博士学生の日記です。

論文取り下げ!

昨年の春に投稿していた論文、提案した手法を改善できる目処が立たないので取り下げることになりました。最初に投稿したのが昨年の4月なので、もう投稿してから一年経つのですね。早いものです。8月に査読がMajor Revisionで返ってきて、9月に追加実験をしたのですが、よくわからないデータが出て、提案した手法はそのままでは使えなさそうだということになりました。教授と一緒にいろいろ考えながら手をつくしたのですが、どうやっても整合性がとれずに半年が過ぎました。諦めていたところに編集者の方から催促メールが来たので論文を取り下げることにしました。もうお手上げ状態でこれに時間割くのはやめたほうがいいと思ってるので、もしかしたらお蔵入りになるかもしれません。この論文のあとにもうひとつ投稿したい論文を控えているのですが、それもお蔵入りかもしれません。

 エディタに取り下げのメールを書いたあと、今までの努力が無駄になったとちょっと落ち込んでいたのですが、よくよく考えてみると、なんかそれは違うんじゃないかと思うようになりました。論文の形にはならなかったけれど、僕が学べたことはいくつかあるからです。新手法の検証の手順、シミュレーションの発想、など研究の進め方についてとても勉強になったと思っています。論文本文も、教授に直してもらいながらですが最初から最後まで書きました。それって以後の研究に絶対役に立つじゃないですか?あと、たとえ研究の過程で新しい能力が得られなくても、少なくとも研究活動で何かしらのことはわかったはずで、無駄なんてことはないのでは、と思います。

 でもさすがに、こんなことを何年も何年も続けていてはいけないんですよね。成長したのはわかったから、いつその能力を還元するんだよ!っていう。そうやって言い訳してずーっと論文書いてない先生、何人か見てきましたし*。研究を続ける限り、結果を出して論文は書かなければいけません。それに少なくとも僕は学位を取るために論文という形で結果を残さないといけないわけで。ベストを尽くして研究を進めて論文も書かないといけないが、それが叶わなかったからといって何もかもが無駄なわけじゃない、というのが僕の考えです。

 

*そういえば理学部にはこういう先生いないんですよね(といっても理学部に来てからあまり他の先生と話してないのですが)。理学部ではない、少し産業に近い学部にはこういう先生がたくさんいました。