ルビスコくんの日記

とある博士学生の日記です。

就活しようかなあ

はやいことに10月になってしまった。最近、博士を取ったら民間企業で働こうかなあと考えている。現在、僕は博士2年。26歳独身。
 修士のころまでは、とにかく頑張った。朝から晩まで、実験してデータを取ったり観測に行ったり解析用のプログラムを書いたり。目の前のことで精一杯だった。そして、自分はいっぱい業績をあげて研究職に就くのだと思っていた(思い込んでいた)し、なにより自分は研究ができるのだと思い込んでいた。しかし博士に進んでからは以前のように気合が入らなくなった(そもそも入れたくないと思うようになった)。理由はなんだろう。そこまで研究がやりたいわけではなかったからかな(そもそも今のところやりたいことなんてない)。論文を書くのも読むのもとても退屈だし、実験の結果を並べてみてもまったくワクワクしなかった。自然と、研究室で過ごす時間は減っていった。このペースで研究していったら、博士号はとれてもアカデミックで職を得ることはかなり厳しいと思う。今の30代後半~40前半の世代の人たちを見ていると、真面目に研究をしていて業績もそれなりにある人が任期付きの職に就いているのも珍しくない。「お前はそんな苦しい状況になってまで研究する覚悟があるか?」と自分に問いかけてみると、答えはいつも否だ。なのでこの業界でパーマネントの職を得ることはもう諦めた。アカデミック業界は、とにかく論文を一本でも多く良い雑誌に載せて業績をあげることを第一に考える人が出世する世界だ。僕はそんな風に効率よく論文を書きまくれる能力はないと自分で気づいた。だから諦める。たまに「この業界は給料が低く不安定で、まともに業績をあげている人でも評価されないこともあるから研究者やめます」という人がいるが、実際に世の中の理不尽に直面していないぶんだけ、そういう人よりは僕は精神的に楽だと思う。正直僕はこの業界に絶望しているけど、それ以前に僕に能力がないのだから仕方がない。
 ただ、僕は一度海外に住んでみたいという願望がある。研究者であることの利点として、「(会社内での異動などではなく)自分で選択して外国に住める」ことがある。これは僕にとってけっこうな魅力だ。旅行でしか行ったことのない土地に実際に住んでみると、これまでずっと住んできた日本を客観的に見れるようになる…かもしれない。とはいえ、そんな思い出づくりのためにわざわざ海外に引越してそこまでやりたいわけではない研究を続けるのもなあ。研究テーマも変えて環境も変わったらまた研究生活も充実して楽しくなるんかもしれんとも思うけど。
 というわけで、僕がこれからとりうる進路は
・博士号とる→海外でポスドク→日本で就職
・博士号とる→就職
の二つ。1つ目(の2つ目の矢印)がどれだけ現実的なのかどうかはわかりませんが、きちんと研究を真面目にやってスキルを身に着けていればこちらから選べる立場になれるでしょう。いずれにしてもこの10月から就活はしようと思います。