ルビスコくんの日記

博士学生の日記です。考えたこと、学んだことを書きます。

札幌の街

お盆が終わると、札幌の街は一気に秋へと空気を変える。懐かしい、心地よい肌寒さのなかを、優しい人からもらった言葉たちを心の中で繰り返しながら、僕はひとり歩いていた。とにかく人の目を気にして怖がっていた僕も、他のことを気にせず研究のことばかり考えていた僕も、この道を歩いてきた。そして今、もっともっと優しくなりたい、ならなければいけないと心に誓いながら、今同じ道を歩いている。

あの頃から僕は変われただろうか。いや、根本は何も変わっていない。相変わらず僕は根性なしだし、夢見がちだし不器用だし…。それでも、いろんなことに対して見ないふりをしていた昔よりは、ちゃんと「迷えている」と思う。人生には答えなんてないから、どんな形であれ自分が生きた跡が人生になる。それはサラリーマンも、芸能人も、宗教家もホームレスも変わらない。自分のなかに引きこもって一生を終えたとしても、それもひとつの人生だ。でも、その中で自分が何に価値を見出すか、何を大事にしたいかをきちんと考えることで、自分の中での人生の意味は違ってくる。これは論理的に当たり前のことだ。例えば他人に勝つことが何より重要だと考えている人は、他人に勝つことで人生が充実するし、友愛主義者は他人と仲良くすることで人生がよりよく感じるだろう。要は、自分の中に価値基準を設けること。そのことの大切さに、最近ようやく気づけてきた。

人に優しく、そしてできれば仲良くしていたい。その夢は、他人から逃げていては果たすことができない。まだ怖いけど、向き合わないといけないのかなあと、この大好きな札幌の街を歩きながら考えていた。