ルビスコくんの日記

博士学生(D2)の日記です。考えたこと、学んだことを書きます。

「女性の社会進出」とかいってるうちは

僕が中学生のころからよく「近年、女性の社会進出で〜」みたいなことが本当にいろんな場面で言われてきた。要は、働く女性が増えてきたということだ。でも、そもそもこの言葉自体、男性的な価値観から出ているんじゃないか、と最近思うようになった。女性が社会に進出してきたってことは、もともと女性は社会に進出していなかった、参加してなかった、ということになる。でも実際、夫が働きに出て妻が家で家事育児を務めることが多かった昭和の時代でも、女性はちゃんと社会の中でその責務をまっとうしていたはずだ。選挙には行っただろうし、家事をこなすことで働く夫を支え、子供を一人前に育ててきただろう。

そう考えると、「女性の社会進出」という言葉は「日本社会=(主に男の)仕事場」、という暗黙の了解のうえに成り立っている、ということになる。仕事をしている者が社会を動かしているんだ、という仕事中心的な価値観が背景にあるのである。仕事をする人を直接、あるいは間接的に支える人のことを軽視してきたのが昭和という時代だと思う。そして、その時代の価値観をまだ引きずっている人たちが、人を率いる立場に今いるのである。もちろん今リーダー的立場にいる人が全員がそうだと言っているわけではないが、今の日本の政治家や企業に関するニュースを見ている限り、そういう人がごく一部だとは思えない。

「女性の社会進出」とか言っているうちは、まだまだ、そういう旧時代的な価値観から抜け出せていないんだよ。