ルビスコくんの日記

博士学生の日記です。考えたこと、学んだことを書きます。

高校生の学会発表

この前ある学会で高校生のポスター発表があったので少し見てきたんだけど、けっこう熱入ってるなー頑張ってるなーと思う一方で、それってどうなん??って思うこともあったのでここに書きたいと思います。

いくつか高校生の発表を聞きました。もう内容は忘れてしまったけど、そのなかの発表で、そこそこ手の混んだ統計解析(主成分分析だったと思う)をしていて、その発表を聞きながら「この子絶対理解してない…」とほぼ確信しました。そんなん高校1年2年で理解しているはずないじゃない?主成分分析って大学で習う線形代数使うんだから。

生物研究っていうのはデータをとって、解析をして結論を導き出す作業であるから、その途中の解析をすっ飛ばしてしまっては研究をしていることにはならない。でも、高校生の部活なんだから学会で研究者がやっているような研究の型にならなくても、思い出づくりでいいじゃない。小中学生がやる、夏休みの自由研究に毛が生えた程度の出来でいいと僕は思う。

問題なのは無理くり高校生にとって意味のわからない統計解析をねじこんでくる教員だとおもう。そういう解析っていうのは、生徒にとって意味不明でもとにかく無理やり研究として体裁を整えるためだけにあるのであって、そういう発表を聞いていても受け手としては不安にかられるだけだ。意味はわからないけど大人が体裁を整えてくれた解析結果を発表して研究をした気になる発表なんて、していても正直時間の無駄だし、むしろ害悪になる場合もある(「自分は他の同級生とは違って、ムズカシイ研究をしているのだ」という無駄な優越感に浸ってしまう高校生もいるんじゃないだろうか。あくまで想像だけど)。

原理的に研究という行為をするのはかなり難易度が高いのだから、そんな届かない背伸びして真似事やってないで、高校の勉強を頑張ったほうがいいんじゃないかなあ。