ルビスコくん空を飛ぶ

博士学生(D1)の日記です.日記に加えてプログラミング(R)のメモ書きもします.

ラスコー展

昨日,仙台市にある東北歴史博物館の「ラスコー展」に行ってきた.知っている人も多いかもしれないが,ラスコーの洞窟壁画は1万5000年前に我々同じホモ・サピエンスクロマニョン人と呼ばれる人々が洞窟の壁に描いた動物や記号,ヒトなどの絵画群のこと.

彼らは明らかに絵を描くためだけに洞窟に入っていった.もちろん洞窟の中は光など一切ないし,絵を描くためにランプに獣脂を灯さなければならない.絵の具もつくらなければならない.どうして彼らはそんな面倒なことをしてまで絵を描いたのだろう?という疑問が,展示を見ていて自然と湧いてきた.そしてその疑問は,「どうして我々は絵を描くのだろう?」という問いとほぼ同義である.

館内の展示で興味深かったのが,「人類(新人)はアフリカで生まれ,ユーラシア大陸に渡って世界に分布するようになったが,ヨーロッパに分布したクロマニョン人だけが絵を描いたのではなく,多くの地域で独自に絵が描かれたことから絵を描くという行為は人類にとって普遍的なものなのかもしれない」という考察(ちょっと引用が不正確かもしれませんがご勘弁ください).現代では,絵を描くことつまり芸術は,芸術家を除いてあくまで趣味や娯楽の範疇に収まっているが,そんな芸術家でない僕達にも,芸術家たちと同様に芸術という行為は宿命的に刻み込まれているのだ.そう考えると,すこし近寄りがたいオカタイ芸術はもっともっと身近になるはずだ.